いちど、声に出して読んでみませんか?
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『日本国憲法』
教育基本法 英訳日本国憲法 付 童話屋

「子どもたち、このあたらしい世紀のはじめに、『日本国憲法』を読みなさい。」

と始まるこの小冊子は、ベストセラーになった『葉っぱのフレディ』の利益を、読者に広く還元したいと、出版社が低価格で刊行したものです。
コンパクトな文庫サイズで、定価は286円。とても手に取りやすい価格です。

まずは、じっくりと「まえがき」を読んでみてください。
そこに込められる出版人の思いに、心を揺さぶられます。

読み進めていった最後の段落で、子どもたちに語りかける一文。

−そして、ともに遠く未来を見つめよう。千年後の子どもたちに遺すもの−

この一文を読みながら、目の前の生活に切ない思いをしている子どもたちのことが頭をよぎります。

「夏休みが明けると、痩せて登校してくる子がいます。休みの間は給食がなく、じゅうぶんな食事がとれないから」

「公立に入れず、なんとか入学した私立高校だけど、バイトしないと続けられない。でも、バイトをすると、勉強する時間も体力もない」

小学校の先生や高校生から実際に聞いた現実の数かず……。

その子たちに「憲法を読んで」ということが、どれだけ意味があるのか、なんどもなんども自分に繰り返す問い。答えが出ることはないですね。

子どもたちの困っている現実にも寄り添いながら、「憲法はあなたの味方なんだ」と知らせつづけることが、目の前の子どもたちの未来のためにも、千年後の子どもたちのためにもなると信じて。

この「まえがき」が問うているのも、おなじなのではないかと思うのです。

この本には、ふりがながついています。
大人でも、「なんて読むんだっけ?」という漢字があるので、とてもうれしいです。
それに、声に出して読めますね。

全部読むと時間もかかるし、子どもの集中力が続きません。
せめて、前文から3章まででも読んでみませんか?